金縛り。

これが「金縛り」なんですね・・・。
タツで寝ながら本を読んでいました。
少しウトウトして来たので、本のページを指で挟んで少し目を閉じました。
しかし、眠りは浅かったようで、ぱっと目が覚めてしまいました。
「目が覚めた」っと表現していますが、目は開いていません。
ただ本を指で押さえている感覚があり、自分がどこで眠っているかも身体の感覚でわかりました。
身体のちょっと痛い間隔で現実であることを感じました。
ちょっと眠いので動きたくなかったのですが、ちょっと変なコタツに入り込むような体勢を直したくて体を少し動かそうとしました。


・・・。


動かない・・・。
ん?目も開ける事ができないのに気がつきました。
そのさっぱり動かない身体なのですが、感覚はしっかりしていて(それが正しい感覚なのかはわからないですが。)、とりあえず、ゆっくり身体を動かせないか考えました。
まず、目、手、足、背中・・・。
さっぱり動きませんでした。
正確には、身体への「指揮系統」がやられたという感じでした。
これが「金縛り」か〜。とか思いつつ、この現象は脳が覚醒しても、身体がまだ睡眠の状態にあることによって起きるっと聞いたことを思い出し、身体を覚醒するまで頑張ることにしました。(無意味な命令を繰り返していました)


ドン!
・・・ドンドン!!


!・?
ドアをノックする音が聞こえました。
(あー誰か来たんだ。何やろ?)


ガチャ!


!?
え?
ドアが開いた?
鍵かけてないから入ってこれるけど、入ってきたことは知り合いか?
頭が冷静に働いてなかったのか、寝ぼけてたのか、能天気なのか、ここで何故か絶対に知り合いだろうっと思いました。
女の子でも来たか、友人が来たのだろうと・・・。


ガチャ。
(この部屋に入ってきた音や、寝てると思ってるやろなー、頑張って早く身体を動かさんと。)


・・・。


(・・・自分を上から見下ろしてる。)
あの風邪のときとかに人が看病してくれてるときって寝てて起きたら人のいる気配ってするでしょ?
その感覚が凄いありました。
あー誰かが確実にそこにいるって感じがしました。


「ぶつぶつ・・・・」
(ヤバイ!)
何かが耳元で息が当たるように囁きだしました。
囁いたというよりは、耳に息を吹きかけてきたという感じでした。
その瞬間に背中に悪寒が走り、血の気がさーっと引いて、ヤバイ!!!
これは金縛りのときとかに見る幽霊とかの系統や!!!
うわ!!!
絶対にヤバイ!!!
とにかく起きなアカン!!!


身体を起こそうと試み、10秒後くらいに突然動きました。


ガバッ!!!(いきなり起きあがりました)


・・・。
(流石に振り向くのが怖かったので、ちょっと間をおいてから。)
振り向きました・・・。





初めての金縛り体験でした。
皆さんも気をつけてください。