空港にて

空港にて (文春文庫)

空港にて (文春文庫)

本が好きになったのは、村上春樹の「カンガルー日和」を読んでから。
まず、彼の短編を一通り読んで、長編を読んで、古本をあさり村上春樹の隣に方を並べていた"村上龍"をいつもスルーしてた。
「蔓延する偽りの希望 すべての男は消耗品である。」を読んでみた。
おもしろかった。
んで、「空港にて」も読んでみた。
単純に"空港"には希望が連想される。
今いる世界からの旅立ち、新世界での夢のような世界を想像させる。
さぞかし、楽しい物語と思い読んでみたら、そうでもなかった。
主人公は混迷の中にいて、そこから抜け出す一歩にいる。
それは希望なのか、絶望なのかわからなくもある。
ただ現状は混迷していて、旅立つことははっきりとしている。
そんな作品を読んで、自分もちょっと混迷(@_@)